サステナブルなジュエリーとして生まれたフィリグリー

サステナブルなジュエリーとして生まれたフィリグリー伝統工芸
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最近、サステナブルという言葉を、よく耳にしませんか。

社会や地球環境の持続可能な発展」を意味する言葉ですが、

ジュエリー(アクセサリー)においても、サステナブルを意識する人が増えているように思います。


実は、フィリグリーこそ、サステナブルなジュエリーだということをご存知でしょうか。

本日は、なぜフィリグリーがサステナブルなジュエリーと言えるのかお話ししたいと思います。

資源を無駄使いしないために生まれたから、サステナブルジュエリー

サステナブルなジュエリーの理由(資源を無駄使いしないために生まれた)

フィリグリーの原型が生まれたのは、紀元前3,000年頃の古代エジプトです。

その当時は、もちろん今のような金属を採取する技術もないので、金属はとんでもなく貴重なものでした。

とても貴重な金属は、たくさん使うことができない。
でも、豪華な装飾品が欲しい。
(いつの時代も権力者の欲は尽きません)

そこで生まれたのが、フィリグリーでした。

金や銀を糸のように細くして、複雑な模様を作ることで、
最小限の資源で、豪華な装飾品を作り出すことに成功したのです。

また、金属を多く使わないことで軽くなり、長時間身に付けていても負担にならない装飾品にもなりました。

フィリグリーは、最小限の資源で、最大限の美しさを引き出したので、サステナブル!

銀は、金よりも価値があった

金は砂金で採取できますが、銀は銀山から鉱物を掘り出し、精錬しないと採取できません。

そのため、古代エジプトでの銀の価値は、金の2.5倍もありました。

金に銀メッキをしている装飾品も存在していたほどです。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/銀

劣化しないから永遠に楽しめる、サステナブルジュエリー

サステナブルなジュエリーの理由(劣化しないから永遠に楽しめる)

今でも、古代エジプトの王のお墓から、当時作られた金銀の装飾品が見つかることがありますが、5,000年以上経っているにもかかわらず、美しい状態のまま出てきますよね。

鉄は、サビることで劣化する金属ですが、金や銀は劣化することはありません

銀は、硫化することで黒ずんでしまいますが、素材が劣化しているわけではく、表面に薄く膜ができているという方が正しいでしょう。

銀であれば、たまに簡単なお手入れをするだけで永遠にその輝きを楽しむことができるのです。

また、シルバーはゴールドのように強烈な個性はないかもしれませんが、その分、どの年代の方が身につけても、その方の上品さや美しさを高め、日本人らしい凛とした魅力を持っています。

お気に入りのジュエリーを、10年後も20年後も大切に身に付けているのって、素敵ですよね。

フィリグリー は、永遠に使い続けられるので、サステナブル!

いつかは家宝になるかもしれないフィリグリー

永遠に使い続けられるフィリグリーは、子供、そして孫へと受け継いでいけるものです。

フィリグリー職人は年々減っており、100年後には、フィリグリーを作れる職人が希少になっていることは間違いありません。

また、フィリグリーで使われる銀の採掘可能年数が、約20年という文献もあります。

今でもヨーロッパでは、フィリグリーをアンティークジュエリーとして考える人もいるので、数十年後には、価値のある貴重なジュエリーになっているかもしれません。

参考:http://www.nodai.ac.jp/research/teacher-column/0046/

フィリグリーがサステナブルなジュエリーである2つのポイント

  • 少ない資源で、美しさを追求している
  • 劣化しないので、永遠に身に付けられる

サステナブルな社会を作るには、大きな企業や組織が動くものではなく、ひとりひとりの心がけが大切なんですよね。

10年後も、50年後も変わらず美しいと思える、それがフィリグリーの良さだと私は思っています。