シルバーアクセサリーは黒ずみを予防するために、ロジウムという金属をコーティングをしているものが多くありますが、
ティファニーなど、あえてロジウムコーティングをしていないブランドも存在します。
ロジウムコーティングはしている方が良いのでしょうか?していない方が良いのでしょうか?
私はあえて、ロジウムコーティングしていない剥き出しのシルバーアクセサリーをオススメしています。
- シルバー本来の色や輝きが好き
- コーティングすると、金属アレルギーが怖い
- コーティングすると、修理がしにくい
- シルバー剥き出しの方が愛着を持てる
理由① シルバー本来の色や輝きが好き

シルバーは優しい輝きをはなち、艶があり、優雅な美しさを持っています。
「金属なのに、色に温かみがある」と仰ったお客様もいらっしゃいました。
そこにロジウムコーティングをしてしまうと、白っぽくなってしまい、シルバー本来の色ではなくなってしまいます。
黒ずみ予防のために、シルバー本来の美しさを損なってしまうのは残念です。
理由② コーティングすると金属アレルギーが怖い

ピアスや指輪など、肌に直接触れるアクセサリーで怖いのが金属アレルギーです。
シルバーは、アレルギーのリスクが非常に低い金属です。
ロジウムも同様に、アレルギーになりにくい金属なのですが、
問題は、ロジウムの下地として、アレルギーになりやすいニッケルやパラジウムを使用している商品がある点です。
ロジウムコーティングも2、3年で剥がれてくると言われています。
ロジウムが剥がれ、ニッケルが直接肌に触れると思うだけで、ムズムスしてきませんか。
金属アレルギーが心配な方は、気をつけた方が良いでしょう。
理由③ コーティングすると修理がしにくい

これはマルタの職人さんから直接聞いたのですが、ロジウムコーティングをしていると、アクセサリーが破損した場合に修理が難しくなるそうです。
当店で扱う銀線細工は、銀線で作ったシルバーのパーツを、銀粉を使って溶接していくので、ロジウムコーティングされていると、しっかり溶接できなくなってしまいます。
ちゃんと修理をしてアクセサリーを使い続けるマルタは、サステナブルですね。
理由④ シルバー剥き出しの方が愛着を持てる

シルバーは比較的柔らかい金属です。
人も生きていればシワが出てくるのと同じように、長くシルバーアクセサリーを使っていると小さな傷がついてしまうことがあります。
シルバーアクセサリーの小さな傷を見ると、”私と一緒に生きてきた、私だけのアクセサリー”といった愛着を感じます。
また、シルバーが持つお守りパワーも、コーティングをしていたら効果半減しそうですよね。
まとめ
- シルバー本来の色や輝きを楽しめる
- 金属アレルギーの心配が減る
- 万がいち破損しても、修理しやすい
- 私だけのアクセサリーという気持ちになれる
ロジウムコーティングをしないシルバーアクセサリーの魅力をご紹介してきましたが、「でも、黒ずんだら嫌だ」と思う方もいると思います。
黒ずみのクリーニングは、とても簡単なのです。
実際に手を動かしているのは、ほんの2、3分です。
簡単なクリーニング方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
何よりも黒ずみが取れて、本来のシルバーの輝きが戻った時の気持ち良さ。
何回やっても、クリーニング後のシルバーの綺麗さには感動してしまいますよ。